物置設置の工事
工事部の保坂です。
今回は物置設置工事についてお話しさせていただきます。
某会社様の敷地内に物置を設置させていただく工事になるのですが、いくつかの確認事項を済ませてから実施に至ります。
・建築確認の申請対象となるか?
10㎡以上or以下か、防火または準防火地域内か、建ぺい率や容積率等、建築基準法のチェックや設置する地域ごとの条例確認
・設置予定地の環境確認
物置自体の搬入が可能なのか
埋設物(電気、水道、ガス配管や検針メータ、メンテナンスが必要となる設備、基礎等)による不備が無いか
このような事前確認を済ませた上、物置のカラーや仕様を選択していただき設置作業へと進んでまいります。
今回、お話しさせていただく物置は幅2.1mで奥行0.9m、高さ1.9m程のサイズを3基設置する工事になります。
物置の設置面にアスファルト舗装が施されているので、まずは舗装撤去から始めます。
<基礎工事>
大きな物置ではありませんが、物置製造メーカーの施工説明書に準じて基礎位置の墨出しを行い、必要以上にアスファルト舗装を壊さないようダイヤモンドカッターを入れて分離させてから舗装を剥がし取ります。
その後、基礎深さに応じて掘削を行い基礎コンクリート下面の路盤として砕石を敷き込みます。
この砕石は運搬車両から荷降ろしした後、一定の高さまで敷き均してから転圧(プレートコンパクターという専用機器で振動を加えて締固めます。写真3の赤丸した機器)を行い路盤を整えます。
そしてコンクリートの割れ止めを考慮してワイヤーメッシュを敷き込み、コンクリート打設へと進みます。
コンクリート打設と共に平滑に均していき、ある程度コンクリートが締め固まってきたタイミングを見計らって金鏝押えを行い、コンクリートの割れ止めを兼ねつつ綺麗な表面に仕上げていきます。
ここまでが工事の計画確認から墨出し➡既存舗装撤去➡基礎工事までの作業要領になります。
基礎コンクリート打設後、翌日にはコンクリートが硬化しているので歩行できるような状態に見えますが、必要とされる強度を得るまでは気温や経過時間に応じて養生期間が必要です。
その為、一定の養生期間を設けてから物置の設置へと進めてまいります。
今回のお話しは基礎工事までとさせていただき、次回は物置の設置工事のお話しへと進めたいと思います。
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