情報収集とケーススタディ
4月1日からいわゆる4号特例が変わり木造建築物の建築確認手続きが見直され、構造・省エネ関連の図書が審査に必要となり業界は混乱するのでは?などと噂されました。確かに審査期間は延びていますが、(そもそも法律で延長されているので)混乱という感覚はあまりありません。法改正前の駆け込み着工の反動による住宅着工戸数の減少が報道されていますが、これは混乱ではなく必然なのでしょう。耐震偽装事件が発端となった建築基準法改正で全国的に大混乱となった前例があるので、今回国土交通省はかなり手厚い情報発信とフォローをしていたと思います。この為、現存している工務店やハウスメーカーは法改正前から仕様規定の構造検討や省エネ法には対応済みという印象です。消費者にとってはある程度安心して家づくりができる良い時代になってきたのではないでしょうか。在来木造に関しては、これを機に床倍率の検討も構造規定に入れてもらいたかったのですが…
新築の法改正の影響は前述のとおりですが、リフォーム・リノベーションの影響は小さくないと思っています。4号特例縮小により木造2階建て等の大規模なリフォームは確認申請が必要になるので、既存建築物の適法性又は既存不適格である事が大きな鍵になります。新築同様、こちらも法改正前に国土交通省から情報発信はされているのですが、新築と違い様々なパターンがあるリフォーム・リノベーションは複合的な要素が多く、常に確認申請の有無・法令解釈を行政に確認して進めている状況です。又、建築基準法は性能規定化が進んでいますが、性能証明をする為に実験などができるのはメーカーや一定規模以上の団体がほとんどで、なかなかイチ工務店ができるものではありません。既存建築物に対する性能証明資料や実験試料はまだ少なく、こちらも行政に資料を提出して判断を仰いでいる状況です。法施行から4か月が経過し、これから国土交通省や業界団体からの発信が増えてくると思われます。おかげさまでリフォーム・リノベーション工事のご依頼が増え続けておりますので、良いご提案ができるよう更なる情報収集とケーススタディを重ねていく次第です。
関係法令の省エネ法も同日施行でしたが、こちらは建築士試験を受験した方々は対応が大変でしたね。通常、受験年の1月1日現在に施行されている法律が試験範囲になりますが、4/1施行の省エネ法及びこれに関係する法令が試験範囲になるという通知が試験元から年末にあり、対応に苦慮されたのではないでしょうか。私も追補版の法令集とテキストで講義に臨みましたが、法令集の字面を追うのが大変でした。DAISHUでは今年の学科試験の受験者はいませんでしたが、製図の試験は一級が一人、二級が一人います。休みの日は学校へ行き、朝と夜は課題をこなし、お昼休みも黙々と勉強している姿を見ていると何とか良い結果を出してもらいたいと願わずにはいられません。心からエールを送ります。「頑張れ!!」
さて、鑑賞して参りました。ニッケコルトンプラザで。そして早く見たいがあまり、深く考えずに夏休みの夕方に。まわりを見渡すとたくさんのちびっこ達、眩しいぐらいに輝いている高校生達の集団、その中に一人でワクワクしているおじさんが一人。そういえば「無限列車編」は当時小学生だった娘と行ったな…2回目は夏休みが終わった後かレイトショーにしよう。そしてIMAXで!