最近の動向
少し前ですが、国土交通省が開催した「建築物の改修における建築基準法のポイント説明会」に参加しました。
前回のブログでも触れましたが、4月の改正建築基準法により二階建ての木造戸建で行われる大規模なリフォームでも確認申請が必要になる為に、改修にあたってのポイントを解説する説明会でした。
国としても住宅ストック活用が一層必要とされるなかで、法改正により修繕・模様替えができなくなる事は避けたいところではあるでしょうから、「割と柔軟な解釈をするんだな」と思うところがたくさんありました。
これを建築指導課や指定確認検査機関の審査・指導担当まで落とし込んでもらうと大変良いのですが…又、国土交通省は柔軟に運用できるよう通達や改正法令を出していますが、柔軟に運用する前提が既存不適格です。そうでない建築物に対してのアプローチは変わらず難しいままで、基本的には個別判断で行政に相談というスタンスです。引き続き動向を注視していきます。
2025年9月26日に経済産業省が「GX ZEH」を定義しました。基準は概ね子育てグリーン住宅のGX志向型と同程度ですが、「GX ZEH」は蓄電池(容量の条件なし)の設置が必須、EV充電設備及びV2Hの設置が推奨になっているところが大きな違いです。又、HEMSも必須で太陽光+HEMSは経済産業省のZEH補助金では補助金開始時からのセットですが、これに蓄電池+αが加わるという事で、かなり踏み込んだ印象です。マクロで考えると政策目標達成の為の施策になるのですが、イチ消費者の目線で考えた場合は補助金とのバランスを考えながら採用の可否を考えるというところでしょうか。2027年4月から適用開始との事です。
こちらも少し前ですが、1級・2級建築士の製図試験が終わりました。結果発表はもう少し先になりますが、当社から挑戦した二人の手応えは良かったようです。試験後に本人が書いた復元図を見ながら、社内で「こっから採光とれたね」とか「この倉庫をこっちに持っていったら動線消せるね」など意見交換する時間はなんだか尊く、良い時間でした。合格発表まで2人の合格を祈りつつ、私はこれから来年の授業の準備に入ります。



