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輪読「あたらしい家づくりの教科書」①
社長ブログ

2017年1月11日

「温熱」を制すれば「家づくり」を制す

このパートの執筆担当「前」先生。
東京大学の准教授です。
昨秋、前先生の講演を拝聴し、大変感銘を受けました。

家づくりのプロでさえ「温熱環境」を正しく理解している人は少ないとのこと。

本来、極めて大切な家づくりにおける「温熱環境」

でも今まで後回しだったのはなぜか?

「問題点を視覚で確認できなった」ことも後回しの要因だと思います。

前先生の凄いところ。
分かりにくい温熱を身近に感じされてくれる。
使う道具はサーモグラフィーカメラ。
分かりにくい温熱の世界をカラフルに見せてくれます。
時に、ご自身が被写体となりユーモアたっぷりに。

ある調査があります。
新しい家を購入した方への4つの質問
1)家族ではじめに重視した点
2)設計者から勧められた項目
3)話し合って大事にした項目
4)住んだ後の満足度

「室内温熱環境」は
1),2),3)は上位にランクされますが
4)住んだ後の満足度は極めて低いのです。
その原因は設計者や工務店が正しく「室内温熱」を理解していないから。
言い換えれば正しい知識の不足とも言えます。

人間が恒温動物であることの理解がまず必要です。
常に周りの環境の中で体温を維持しています。

人は触れている空気と周りの壁・天井など
の固体に熱を取らせながら体温を維持しています。
周りの固体が適度な温度(=基礎温度)を持っていれば、
室温は必ずしも高くなくても寒くありません。

放熱が小さい=「暑い」と感じる

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放熱が大きい=「寒い」と感じる

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放熱が適切=「快適」と感じる

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日本は
「夏」は暑く・湿度が高い
「冬」は寒く・湿度が低い

世界の国の中でも難しい条件下で家づくりです。

人間の熱を「夏」「冬」でどれくらい捨てるか?
ここが重要なポイントです。

暖房・冷房器具で室内が均一温度にすることは至難の業。
人は「足元が寒い」「上半身が暑い」
ということで不快に感じます。

暖房・冷房機器の性能を考える前に
まずは建物の断熱性を先に考えなければいけません!

家づくりでのポイント
「熱い天井にしない」「冷たい窓・壁にしない」
この二つを解決できれば「不快」の元が減らせます。

快適な温熱環境の家とは、
年間を通じて天井や壁がいつも適温です。
ですから中にいる人間も「暖かい」「涼しい」を感じない。

常に快適であるということです。

本の中で高断熱の家がどのように優れているかサーモグラフィー写真で示されています。

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前真之准教授プロフィール