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設計物語~完成見学会にて

2025.03.28

お施主様のご厚意により完成見学会を開催させていただきました。見学会の開催にご協力いただきましたお施主様、ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。厳しい立地条件を最大限に活用した市川市内の「完全自由設計 木造三階建て事務所併用完全分離型二世帯住宅」は、お施主様のこだわりが目一杯詰まった住宅です。完成見学会は、たくさんのお客様にお施主様とつくりあげた素敵な家を見ていただく貴重な機会には間違い無いのですが、私にとってはお施主様より一足早く朝から夜まで完成した家で過ごす事ができる贅沢な機会でもあります。その贅沢な時間には初めてお客様とお会いした日から家づくりの過程を振り返る事も多く、今回も同様でした。

「完全自由設計 木造三階建て事務所併用完全分離型二世帯住宅」
前面道路に都市計画道路の計画があり建物後退ラインが設定されており、お施主様がご要望されるボリュームが中々出ない状況でした。将来道路が整備される際に部分的に取り壊しができるよう、2階建て部分と3階建て部分をエキスパンションジョイントで繋いでボリュームを確保しようと考えましたが、性能・納まり・コストパフォーマンス等を考え残念ながら不採用としました。平面上で考えた場合に建てられる面積は限られる為に出来るだけ上階にボリュームが出るように再考しましたが、道路幅員が狭く高度斜線も発生する地域の為、高さの制限が非常に厳しくこちらも難航…
しかし、天空率の適用、地盤の高さや天井の高さの調整など、あらゆる手段を講じて出来るだけのスペースを3階に設けて所要室を確保すると共に、太陽光パネルを6.85kw搭載できるほどの屋根をつくる事ができました。又、厳しい条件の中でもデザイン性を追求し、3階のはね出しをアクセントとし、サッシの並びや見上げによる目線の切れを使って外観を整えています。事務所・親世帯・子世帯の3カ所の玄関、屋外階段を含めた3つの階段は複雑な動線となりながらも無駄なスペースを排除した計画となっています。

厳しい条件の中でもデザイン性を追求した外観

注文住宅には一邸一邸にたくさんの物語があります。
次回の見学会でも、多くの皆様とたくさんの物語を語り合えたら幸いです。

市川市 自由設計で叶えた木造三階建て事務所併用完全分離型二世帯住宅